Woody Train 天ヶ瀬森林鉄道

    
Album 1
竹村さんのアルバムから − 1    

      
 天ヶ瀬にある森林鉄道を知ったのは、去年の大学の合宿で板屋に来たときである。森林鉄道の存在は知っていたが、実物を見るのはコレが初めて。いっぺんでとりこになってしまったのは言うまでもない。天ヶ瀬森林鉄道の本線は、ここ板屋と宮ノ滝を結び、途中から多くの枝線が分岐していた。沿線の川俣や風屋・栗沢などの駅には、集まってきた運材列車の編成を組むヤードが設けられていた。

 この森林鉄道を訪問するために、那古屋から中部本線の夜行列車に乗り込んだ。翌朝、列車は板屋駅に到着。ホームの向こう側には板屋の貯木場が広がり貨物列車への積み込みを待つ多くの木材が積み上げられている。その向こう側に森林鉄道の列車が発着していた。
             
   
 板屋駅の改札を抜け、早速板屋の貯木場の見学に向かう。事務所により午後の旅客列車の便乗許可の手続きを済ませる。
 ヤードに向かうと朝1番で山からおりてきた100型機関車が牽引する運材列車が到着した。早速テンダー機関車にお目にかかれるとは、なんと運のいいことか。
   
    
 ヤードの奥手に足早に移動してもう一度100型機関車をカメラに収める。
     
    
 今日の板屋ヤードの入れ換え作業は1型機関車が活躍していた。  
     

 午前中の旅客列車「みすぎ」号。

 沿線には、営林局の職員や家族以外に、一般の人々も生活しているため、森林鉄道はこれらの人々の交通手段や生活物資の輸送の使命も兼ねていた。そのため、運材列車以外に営林局の職員移動のための旅客列車も運転され、沿線の住民の人々には便乗が認められていた。

 「みすぎ」号の後を追うようにして10型機関車牽引の運材列車が山に向かって出発していった。

 50型機関車が木材を満載した運材車を従えて山からおりてきた。

 午前中だけですべての機関車を見ることが出来た。

 ヤードの片隅で小休止する50型と1型機関車。

 

 この後、50型機関車は午後1番の運材列車として山をのぼって行った。